
令和8年の年頭にあたり、謹んで新年のお慶びを申し上げます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。また、会員の皆さまには、日頃より鳥取県看護協会の事業にご理解とご支援をいただきまして、深く感謝申し上げます。
新年早々の1月6日に島根県・鳥取県で最大震度5強の長周期地震動が発生し、複数県をまたぐ災害となりました。多くの皆様が、一昨年前の能登半島地震や25年前の鳥取県西部地震、9年前の鳥取県中部地震を想起され、不安や恐怖を覚えられたことと思います。被災されました皆様に心よりお見舞い申し上げます。鳥取県看護協会では、災害支援ナースの派遣体制の変更を契機に、各圏域の地域災害医療コーディネーターとしての活動や受援体制の整備について検討しているところでもあり、改めて平時からの健康危機管理体制の重要性を認識したところです。
さて、昨年6月に日本看護協会は、「看護の将来ビジョン2040~いのち・暮らし・尊厳を守り支える看護~」を公表し、将来を見据え、看護の進むべき方向、果たすべき役割を明示しました。鳥取県看護協会としましても、この方向性と一にしながら、今後3年間の重点政策を掲げ、事業に取り組んでいきたいと考えております。
超高齢社会の進展、医療・介護の需要増大、地域包括ケアの深化など、私たちを取り巻く環境は大きく変化しています。その中で看護職は、「いのち・暮らし・尊厳をまもり支える専門職」として、医療・介護・地域のあらゆる場で重要な役割を担っており、その役割はますます必要とされていきます。鳥取県は全国でも人口規模が小さく、高齢化率が高い地域であり、中山間地域が多く、医療資源が限られる中で、地域の特性に応じた柔軟な看護提供体制が求められます。
令和8年度には新たな地域医療構想の策定が始まり、病床の機能分化・連携に加え、医療機関機能に着目され、地域の実情に応じて「治す医療」を担う医療機関と「治し支える医療」を担う医療機関の役割分担が明確化され、医療機関の連携・再編・集約化が推進されていきます。鳥取県看護協会も関係協議会等に委員として参加しておりますので、その役割の重要性を痛感しているところです。
また、県内の多くの医療機関や施設での看護職、看護補助者の不足はより深刻さを増しており、看護職の確保、離職防止、働き方の柔軟化、キャリア支援、処遇改善に向けた取り組みなど働き続けられる環境づくりは、看護協会として取り組むべき最重要テーマであります。ナースセンター機能の強化や関係機関との連携、看護政策要望等を踏まえて、働き続けられる労働環境の実現に取り組んでまいります。
鳥取県看護協会は、現場の声を聴かせていただきながら、課題解決をめざし取り組んで参ります。引き続きましてのご支援をお願いいたしますとともに、会員の皆様のご健勝とご活躍を祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。
公益社団法人鳥取県看護協会 会長 松本 美智子